書籍・雑誌

2011年8月 4日 (木)

【ブックレビュー】下町ロケット

第145回直木賞作品である「下町ロケット」。あまり詳しくありませんが、企業小説が直木賞を受賞するのは珍しいのではないでしょうか?

「ちっぽけな会社の大それた戦いを応援してくれ!」~作者の池井戸潤氏の言葉です。

大企業の思惑に翻弄され、
倒産の危機にあった佃製作所が、
ロケットエンジンの供給に挑む―。
町工場の技術、意地、そして情熱を胸に、
大宇宙への夢を紡ぐ男たちの熱きドラマ!

物語の前半は、主人公が経営する中小企業が大企業に翻弄され、倒産の危機に瀕する企業小説らしい展開です。それが後半になると、夢を追いかけ始めた主人公の情熱が宇宙へと向かっていきます。最初は冷たかったのに、いつの間にか主人公を支えていく授業員たちの想いが、小説を読んでいる自分の想いと重なっていきます。一気に読了しました。

俺はな、仕事っていうのは、二階建ての家みたいなもんだと思う。一階部分は飯を食うためだ。必要な金を稼ぎ、生活をしていくために働く。だけどそれだけじゃあ窮屈だ。だから、仕事には夢がなきゃならないと思う。それが二階部分だ。夢だけ追っかけても飯は食っていけないし、飯だけ食えても夢がなきゃつまらない。

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2011年7月11日 (月)

【ブックレビュー】志のみ持参

「志のみ持参―松下政経塾十三年の実践録」は、17年も前に出版された古い本です。タイトルは松下政経塾の募集案内からきています。

「志のみ持参のこと」。松下政経塾が、塾生を募集するときのメッセージである。学歴、地位や役職、過去の経歴、財産などは問わない。ただ一つ問うことは、「社会全体の繁栄、平和、幸福のために自分の人生をかけてみたい」と思う志だけである。

内容は、全編通して「掃除」の話です。「掃除一つできないような人間だったら何もできない」、つまり“一事が万事”ということです。それは理屈ではなく、体で理解しないかぎり、実践できません。

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2011年7月 7日 (木)

【ブックレビュー】里山ビジネス

私にはビジネス上の計算はありませんでしたが、やりたいことのコンセプトは明確にありました。そのやりたい仕事をやり、暮らしを成り立たせるために働くことをビジネスと呼ぶのなら、私がやり始めたことは、里山ビジネス、というのがいちばん的確な命名ではないかと思います。

「里山ビジネス」の著者である玉村豊男氏の経営するワイナリーとレストランは、今も実家のある故郷にあります。立地を知る人間として、このビジネスの起業に賛成できたかというと疑問です。というよりも現地を知っているからこそ、判断を誤ったのかもしれません。実際に訪れているのは、首都圏からのお客さまが主体のようなので。

計算よりも「やりたい」という熱意こそが成功の秘訣なのでしょう。そういった熱意にこたえることがコンサルタントとしての遣り甲斐といえるのかもしれません。でも、無謀な計画に歯止めをかけるのも、コンサルタントの仕事のような気も。。。

「田舎暮らしができる人 できない人」という本もあるのですが、実家を離れて30余年、いつのまにか田舎暮らしができない人になってしまったようです。

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2011年7月 1日 (金)

【ブックレビュー】人たらしの流儀

「人たらしの流儀」の著者である佐藤優氏は、元外交官であり、情報分析のエキスパートとして、「外務省のラスプーチン」などの異名をとっています。その著者が情報収集のための人脈構築テクニックを対談形式で教えてくれます。読書の仕方、立食パーティでの立ち居振る舞い、そして飲食店でのお金の払い方まで、具体的な方法が満載です。とはいえ、方法を理解することと実践することはまったく異なります。本書にも書かれていますが、人生で起きる問題は全て応用問題なので、そのまま通用しないのが難しいところです。

結局、正しい行動をすることが全てということのようです。

人間の行動には4つのパターンがある。

1.やるべきことをきちんとやる。
2.やるべきことを中途半端にしかやらないか、まったくしない。
3.やってはいけないことをやる。
4.やってはいけないことをやらない。

人たらしの条件は、1と4、すなわち「やるべきことをきちんとやり、やってはいけないことを絶対やらない」人になることである。

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2011年6月27日 (月)

【ブックレビュー】ちょっと怠けるヒント

世のなか便利になったのに
ちっともラクができない。
ならばちょっと怠けてみよう。
人生、楽になりますヨ。

いくら便利な機械が開発されても、楽にはなりません。一層の効率性を求められ、負担は高まるばかりです。そんな時、ちょっと怠けてみませんか。そんなことを教えてくれる「ちょっと怠けるヒント」。人生の目的を考えさせてくれます。

「読書は、他人にものを考えてもらうことである。本を読む我々は、他人の考えた後を反復的にたどるにすぎない」(「読書について」斎藤忍随訳)
 ショウペンハウエルは、読書する奴は自分で考えない怠け者だといっている。それを引用する私はどれほどの怠け者か。して貴方は?

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2011年6月21日 (火)

【ブックレビュー】クリスピ! - 「英語を話せる自分」の作り方

英語は苦手で、大学受験以降はできるだけ近寄らないようにしていました。それが何故か英語の研修プログラムを作ることになり、読んだ本が「クリスピ!―「英語を話せる自分」の作り方」。新しいことを身につけるのではなく、潜在能力を発揮して英語を話せるようにするアドバイスが書かれています。

1)事実を先に、感想を後に
2)事実を時系列で話す
3)キーワードを中心に話す

英語を話すためというよりも、日本語の会話にもそのままあてはまるアドバイスです。コミュニケーションの基本ということでしょう。

残念ながら、英語の勉強を始めようという気にはなりませんでした。

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2011年6月20日 (月)

【ブックレビュー】新選組血風録

昨日19日は、NHK BS時代劇「新選組血風録」の最終回でした。BSということもあり、あまり話題にはなっていませんでしたが、個人的には結構はまって毎週観ていました。でも、原作「新選組血風録」とは随分と違っています。

時系列に沿って展開するドラマとは違い、原作は様々な新選組隊士を描いた15編の短編集です。2話に主役として登場する沖田総司を除けば、各回の主役はそれほど著名ではありません。しかし、いずれの隊士も個性的で、その生き様・死に様に惹きつけられます。

ただ、作者である司馬遼太郎のそれぞれの主役たちに対する愛情があまり感じません。主役として登場する隊士よりも、その隊士を処罰する土方歳三に作者の目が向いている気がします。同時期に書かれた「燃えよ剣」と同様に土方の物語といえます。

そういう意味では案外と原作に忠実なドラマだったのかもしれません。

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2011年6月14日 (火)

【ブックレビュー】「しきる」技術 誰にでもできる超実践リーダーシップ

「しきる」という言葉には、強烈なリーダーシップでチームを引っ張るイメージがあります。そんな指示型のリーダーシップではなく、一般の人でも務めることができる支援型リーダーシップについて書かれた「「しきる」技術 誰にでもできる超実践リーダーシップ」。

一番大切なことはゴールに到達することであり、そのためには指示型であろうが支援型であろうが、構わないはずである。「しきる」技術は、ゴールを設定することから始まります。

ゴール設定とは、「目的」と「目標」、そしてゴールにたどりついたときの自分たちの状態である「裏の目的」をチームで共有することです。

そして、チームをゴールに導くための要素として、マインド、スピード、フェア、リスク管理、コミュニケーション技術という5つが必要となります。

それぞれの要素についての「しきる」技術を順番に教えてくれます。「学校で教えてくれない「分かりやすい説明」のルール」同様、単元ごとに要約されているため、分かりやすい構成になっています。

ゴールの共有から始めていこうと思います。

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2011年6月13日 (月)

【ブックレビュー】ワーカーズ・ダイジェスト

芥川賞作家である津村記久子さんの最新作「ワーカーズ・ダイジェスト」。表題作「ワーカーズ・ダイジェスト」と「オノウエさんの不在」の2作が収録されています。

「ワーカーズ・ダイジェスト」は、偶然出会った年齢も、苗字も、誕生日まで同じ2人の物語。いかにもありそうな職場の物語です。ただ、2人の聞いきた音楽や観てきた映画にジェネレーションギャップを感じてしまい、もう一つ感情移入ができません。

一方、「オノウエさんの不在」には何となく自分の経験や思いがダブってきます。

「こんなクソみたいな会社で働いているおれがクソに思えます」

「食うために働くだけだ。おまえみたいに戦う必要なんてない。べつにあいつらに認められたいなんて思わないだろ。許されたいなんて」

登場してこないオノウエさんや主人公のサカマキくんにいつのまにか自分を重ねています。そして、何となく頑張ろうとという気にさせられています。

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2011年6月 9日 (木)

【ブックレビュー】学校で教えてくれない「分かりやすい説明」のルール

学校で教えてくれない「分かりやすい説明」のルール」 は、楽天ブックッスに注文したら半月待たされたあげく、いきなりキャンセルされたのですが、紀伊國屋書店では平積み状態になっていました。タイミングが悪かったのでしょうか?

「分かりやすい説明」と書いてある通り、非常に整理された内容になっています。「分かりづらい説明」は、「テーマが分からない」「使われている日本語が分からない」「論理が分からない」の3パターン、などと言われるとなるほどと納得してしまいます。

そして、単元ごとに要約のルールが書かれている点も分かりやすくしている要因です。全部で44あるルールを読むだけでも理解できる構成になっています。

ルールの多くは非常に具体的です。

【ルール14】説明の文章は、一文を短く
【ルール16】主語と述語は近くに置く
【ルール20】接続助詞の「が」、テーマ出しの「は」は使わない
【ルール21】二重否定は使わない

そして一番反省させられたルールが以下です。

【ルール13】表現に私情や注釈をやたらはさまない

これまで言い訳めいた文章ばかり書いていた気が。。。反省します。

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