« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »

2011年6月

2011年6月30日 (木)

【アートレビュー】ワシントン・ナショナル・ギャラリー展~印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション

先週末、テレビ放映された美の巨人たちは、モネ「日傘の女」の特集でした。モネは「日傘の女」を3点描いており、その最初の作品『日傘の女性、モネ夫人と息子』(テレビでは『散歩、日傘をさす女』と紹介していました)が、現在開催されている「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展~印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション」で展示されています。日傘を手に草原に佇む女性は妻カミーユ、隣の少年は息子ジャンだそうです。残りの2点の「日傘の女」はカミーユの死後に描かれていますが、モデルは明確ではなく、なにより表情がありません。顔がはっきりと描かれてないのは、亡き妻への想いとか、風景に人物を溶け込ませる手法だとか、などといわれています。でも、表情の分かる本作が、モネの家族への愛情が感じられて、一番素敵な気がします。

Monet_011

『日傘の女性、モネ夫人と息子』は、ワシントン・ナショナル・ギャラリーの「常設コレクション作品」の1点だそうです。「常設コレクション作品」は、12点以上一度に館を離れてはならないという不文律があるそうですが、今回は9点の「常設コレクション作品」が出展されています。そういう意味では、“奇跡のコレクション”といってもいいのかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月27日 (月)

【ブックレビュー】ちょっと怠けるヒント

世のなか便利になったのに
ちっともラクができない。
ならばちょっと怠けてみよう。
人生、楽になりますヨ。

いくら便利な機械が開発されても、楽にはなりません。一層の効率性を求められ、負担は高まるばかりです。そんな時、ちょっと怠けてみませんか。そんなことを教えてくれる「ちょっと怠けるヒント」。人生の目的を考えさせてくれます。

「読書は、他人にものを考えてもらうことである。本を読む我々は、他人の考えた後を反復的にたどるにすぎない」(「読書について」斎藤忍随訳)
 ショウペンハウエルは、読書する奴は自分で考えない怠け者だといっている。それを引用する私はどれほどの怠け者か。して貴方は?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月21日 (火)

【ブックレビュー】クリスピ! - 「英語を話せる自分」の作り方

英語は苦手で、大学受験以降はできるだけ近寄らないようにしていました。それが何故か英語の研修プログラムを作ることになり、読んだ本が「クリスピ!―「英語を話せる自分」の作り方」。新しいことを身につけるのではなく、潜在能力を発揮して英語を話せるようにするアドバイスが書かれています。

1)事実を先に、感想を後に
2)事実を時系列で話す
3)キーワードを中心に話す

英語を話すためというよりも、日本語の会話にもそのままあてはまるアドバイスです。コミュニケーションの基本ということでしょう。

残念ながら、英語の勉強を始めようという気にはなりませんでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月20日 (月)

【ブックレビュー】新選組血風録

昨日19日は、NHK BS時代劇「新選組血風録」の最終回でした。BSということもあり、あまり話題にはなっていませんでしたが、個人的には結構はまって毎週観ていました。でも、原作「新選組血風録」とは随分と違っています。

時系列に沿って展開するドラマとは違い、原作は様々な新選組隊士を描いた15編の短編集です。2話に主役として登場する沖田総司を除けば、各回の主役はそれほど著名ではありません。しかし、いずれの隊士も個性的で、その生き様・死に様に惹きつけられます。

ただ、作者である司馬遼太郎のそれぞれの主役たちに対する愛情があまり感じません。主役として登場する隊士よりも、その隊士を処罰する土方歳三に作者の目が向いている気がします。同時期に書かれた「燃えよ剣」と同様に土方の物語といえます。

そういう意味では案外と原作に忠実なドラマだったのかもしれません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月19日 (日)

【シネマレビュー】手塚治虫のブッダ - 赤い砂漠よ!美しく -

「手塚治虫のブッダ - 赤い砂漠よ!美しく -」はアニメですが、子供向けではありません。というよりも、子供にはつらいストーリーかもしれません。

運命にあらがうふたつの命が交差するとき世界に何が起こるのか?

若き日のブッダである王を約束されているシッダールタ、貴族になろうとした奴隷チャプラ、確かに2人は戦場で対峙しますが、何も起こりません。チャプラの人生からは伝わってくるものがあるのですが、シッダールタは何か中途半端なです。終盤はナレーションがシッダールタの想いを全て解説して終わってしまいます。続編が計画されているからのかもしれませんが。。。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月14日 (火)

【ブックレビュー】「しきる」技術 誰にでもできる超実践リーダーシップ

「しきる」という言葉には、強烈なリーダーシップでチームを引っ張るイメージがあります。そんな指示型のリーダーシップではなく、一般の人でも務めることができる支援型リーダーシップについて書かれた「「しきる」技術 誰にでもできる超実践リーダーシップ」。

一番大切なことはゴールに到達することであり、そのためには指示型であろうが支援型であろうが、構わないはずである。「しきる」技術は、ゴールを設定することから始まります。

ゴール設定とは、「目的」と「目標」、そしてゴールにたどりついたときの自分たちの状態である「裏の目的」をチームで共有することです。

そして、チームをゴールに導くための要素として、マインド、スピード、フェア、リスク管理、コミュニケーション技術という5つが必要となります。

それぞれの要素についての「しきる」技術を順番に教えてくれます。「学校で教えてくれない「分かりやすい説明」のルール」同様、単元ごとに要約されているため、分かりやすい構成になっています。

ゴールの共有から始めていこうと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月13日 (月)

【ブックレビュー】ワーカーズ・ダイジェスト

芥川賞作家である津村記久子さんの最新作「ワーカーズ・ダイジェスト」。表題作「ワーカーズ・ダイジェスト」と「オノウエさんの不在」の2作が収録されています。

「ワーカーズ・ダイジェスト」は、偶然出会った年齢も、苗字も、誕生日まで同じ2人の物語。いかにもありそうな職場の物語です。ただ、2人の聞いきた音楽や観てきた映画にジェネレーションギャップを感じてしまい、もう一つ感情移入ができません。

一方、「オノウエさんの不在」には何となく自分の経験や思いがダブってきます。

「こんなクソみたいな会社で働いているおれがクソに思えます」

「食うために働くだけだ。おまえみたいに戦う必要なんてない。べつにあいつらに認められたいなんて思わないだろ。許されたいなんて」

登場してこないオノウエさんや主人公のサカマキくんにいつのまにか自分を重ねています。そして、何となく頑張ろうとという気にさせられています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月12日 (日)

【アートレビュー】特別展「五百羅漢 増上寺秘蔵の仏画 幕末の絵師 狩野一信」

法然 生涯と芸術」で知恩院所蔵の「法然上人絵伝」が公開されたのと同様に法然上人八百年御忌で特別展「五百羅漢 増上寺秘蔵の仏画 幕末の絵師 狩野一信」が開催されています。

羅漢とは、釈迦の弟子として、すでにこの世にいない釈迦の残した法を求め、それを悟ったものをいうそうです。確かに羅漢図や羅漢像を各地のお寺でこれまでにも見る機会がありました。しかし、1幅に5人ずつ、計500人の五百羅漢を100幅に描いた作品は空前絶後のようです。1幅1幅がそれぞれインパクトのある図柄であり、しかも150年前そのままの極彩色が目に飛び込んできます。それが100幅一堂に会する迫力には圧倒されます。

狩野一信という絵師のことは、知りませんでした。約10年の歳月を五百羅漢図の制作に費やしながら、鬱病を病み、描き終えることなく亡くなっています。何かに取りつかれてしまったのかもしれません。妻や弟子が補って完成させ、増上寺に奉納されたのですが、一信の願いは叶ったのでしょうか?

宗教画の側面でだけでなく、西洋に学んだ陰影法、遠近法による美術の要素と庶民にも分かりやすく描いた娯楽的な要素が一体になっています。一角獣の耳掃除をする羅漢の姿はとてもユーモラスな感じがします。Gohyakurakan_2 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月 9日 (木)

【ブックレビュー】学校で教えてくれない「分かりやすい説明」のルール

学校で教えてくれない「分かりやすい説明」のルール」 は、楽天ブックッスに注文したら半月待たされたあげく、いきなりキャンセルされたのですが、紀伊國屋書店では平積み状態になっていました。タイミングが悪かったのでしょうか?

「分かりやすい説明」と書いてある通り、非常に整理された内容になっています。「分かりづらい説明」は、「テーマが分からない」「使われている日本語が分からない」「論理が分からない」の3パターン、などと言われるとなるほどと納得してしまいます。

そして、単元ごとに要約のルールが書かれている点も分かりやすくしている要因です。全部で44あるルールを読むだけでも理解できる構成になっています。

ルールの多くは非常に具体的です。

【ルール14】説明の文章は、一文を短く
【ルール16】主語と述語は近くに置く
【ルール20】接続助詞の「が」、テーマ出しの「は」は使わない
【ルール21】二重否定は使わない

そして一番反省させられたルールが以下です。

【ルール13】表現に私情や注釈をやたらはさまない

これまで言い訳めいた文章ばかり書いていた気が。。。反省します。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »