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2011年3月

2011年3月29日 (火)

【アートレビュー】フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展

日本で最も人気の高い画家フェルメールの「地理学者」を目玉とする「フェルメール 《地理学者》 と オランダ・フランドル絵画展」が開催されています。

日本人がなぜフェルメールが好きかというと、メーヘレンによる贋作、ヒトラーによる略奪、盗難など様々な事件に巻き込まれてきた外的背景もありますが、絵画そのもののも惹きつけられるからだと思います。有名な「真珠の耳飾りの少女」にしてもいわゆる典型的な肖像画とは異なり、なぜ振り返った一瞬を捉えようとしたのだろうか、この少女はだれなのか、など謎めいた魅力があります。

今回展示されている「地理学者」は、男性単身を描いた2作品のうちのひとつであり、もう一つの作品は「天文学者」と名づけられています。しかも、「地理学者」、「天文学者」の両作品は同一人物を描いているようにみえます。フェルメールは、何を描こうとしたのでしょうか?

Tirigakusya_2

フェルメール全点踏破の旅」という本があります。地球上に30数点存在するフェルメールの絵画を短期間で全点踏破する雑誌の企画がまとめられたものです。短期間では無理ですが、ゆっくりと全点踏破を目指しいきます!

2008/11/23?   東京都美術館
フェルメール展~光の天才画家とデルフトの巨匠たち
 ①「マルタとマリアの家のキリスト」
 ②「ディアナとニンフたち」
 ③「小路」
 ④「ワイングラスを持つ娘」
 ⑤「リュートを調弦する女」
 ⑥「ヴァージナルの前に座る若い女」
 ⑦「手紙を書く婦人と召使い」
2009/04/11   国立西洋美術館
ルーブル美術館展~17世紀ヨーロッパ絵画
 ⑧「レースを編む女」
2011/03/29   Bunkamura ザ・ミュージアム
フェルメール〈地理学者〉とオランダ・フランドル展
 ⑨「地理学者」

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2011年3月28日 (月)

【ブックレビュー】資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言

資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言」は、かつてグローバル資本主義を推進した著者の“懺悔の書”として話題になっていましたが、読むタイミングを逸していました。今回、文庫化を機にようやく読むことができました。

著者の本は、30年ほど前の学生時代に「入門マクロ経済学」を読んで以来ですが、ロジカルな解説で分かりやすかった記憶があります。実際。当時初版だった同書は第5版まで版を重ね、入門書として定着しているようです。

それに対し、本書は刊行時から賛否両論さまざま出ています。支持する意見は小泉・竹中路線を批判する材料としてに使っている人が主体なので、批判的な意見の方が多いのかもしれません。批判的な意見は、経済学に対する批判を文明論や宗教論に基づいて行っていることに起因している気がします。したがって、「入門マクロ経済学」のようなロジカルな説得力が欠けているのでしょう。

経済の不安定、格差の拡大といった現状に対し、「改革が不十分なだけで、ひたすら改革を進めれるべきだ」という盲目的な改革信者がいまでも存在するかもしれませんが。。。おそらく、多くの人は、グローバル資本主義の問題に気付いているはずです。しかし、その問題の解決策を誰も持ち合わせていません。いまさら、時計の針を戻し、鎖国をするわけにはいかないのですから。

本書の最終章「『日本』再生への提言」も解決策たり得ていません。しかし、これまでの歴史を振り返り、現状認識のために読んでおくべき本だと言えるかもしれません。

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2011年3月27日 (日)

【シネマレビュー】ツーリスト

先週に続き、映画館へ。先週以上の混雑ぶりで、東京の生活は落ち着きを取り戻してきたようです。被災地の方には、申し訳ないのですが。。。

今週、観たのは「ツーリスト」。有り得ない設定、ご都合主義の展開、予想通りの大団円で2時間ドラマのサスペンス物のようです。でも、ヴェネチアを舞台にアンジェリーナ・ジョリーとジョニー・デップが演じると高級感があり、退屈はしませんでした。

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2011年3月24日 (木)

【ブックレビュー】宇宙飛行士の育て方

不測の事態にも動じない!チームワークとリーダーシップ、リスク管理が求められる“究極の人材”―彼らはどのように選ばれ、その能力を磨かれるのか。日本人宇宙飛行士、選抜・訓練担当者への取材からその秘密を明らかにする。と解説されているのが、本書「宇宙飛行士の育て方」です。

リーダーシップ、フォロワーシップ、コミュニケーション、状況判断、チームワーク、すべてに卓越した能力を求められるのが宇宙飛行士。それらはいずれもビジネスにおいて重要なキーワードです。だから、若田光一飛行士は「宇宙飛行士はあくまでも現場の責任者で、会社でいえば課長のようなものです」と言っています。もちろん、スーパーエリート課長でしょうから、この“究極の人材選抜育成”をビジネスに活用するのは難しそうです。

また、閉ざされた極限空間のなかで生死を共にする環境が、究極の人間関係を醸成することは、依然読んだ「会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ」と共通します。この点においても、陸の上で転用することは容易ではなさそうです。

なかなか活用できそうもありませんが、宇宙という夢の舞台での日本人飛行士の活躍は、明るく前向きにさせてくれます。

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2011年3月21日 (月)

【ブックレビュー】チーム・ファシリテーション~最強の組織をつくる12のステップ

チーム・ファシリテーション 最強の組織をつくる12のステップ」は、チームの活性化に向けた“話し合い”の進め方の参考書です。12のステップに分けて、理路整然と、そして具体的に書かれているのでわかりやすい内容となっています。

話し合いのレベルを「会話」「対話」「議論」などに分けて説明されていますが、日頃の話し合いで意識していなかったので、新鮮なインパクトがありました。

  • 関係性を高める会話
  • 意味を共有する対話
  • 行動を変革する議論

本書で解説されているチーム会議の実施までは、なかなかハードルが高そうですが、まず「会話」「対話」「議論」を意識して話し合いをしていこうと思います。

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【アートレビュー】ボストン美術館 浮世絵名品展 錦絵の黄金時代―清長・歌麿・写楽―

昨日「英国王のスピーチ」を観た後、「ボストン美術館 浮世絵名品展 錦絵の黄金時代―清長・歌麿・写楽―」に行ってきました。前日まで地震の影響で休館だったこともあり、満員でした。

世界で最も充実した浮世絵コレクションを所蔵するといわれるボストン美術館だけに、鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽に絞っての展示にもかかわらず、圧倒される展示数です。しかもコンディションが良く、その色彩の鮮やかさはビックリ。元来、浮世絵は庶民が楽しむ、現代のグラビアみたいなものなので、丁寧に保存されることはなかったはずなのですが、さすがはボストン美術館の所蔵品です。ただ、印象派の画家に多大な影響を与えたように、浮世絵の芸術性の高さを評価していたのが海外ばかりだというのは、残念でもあります。

清長・歌麿・写楽の三大絵師にスポットをあてているので、清長のスマートな美人画、歌麿の迫力ある大首絵の美人画、デフォルメした役者絵の写楽と特徴がわかり、興味深いものがあります。また、多重刷りの版画であることを思うとその技術も、まさに職人技といえそうです。

来月開催の「写楽[特別展]」にも行こうと思います。

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2011年3月20日 (日)

【シネマレビュー】英国王のスピーチ

2月中旬から仕事でいくつかのプロジェクトが重なったうえ、中断していた診断士の活動まで加わり、パンク寸前でした。そんな中で、今回の大震災があり、本当に慌しい毎日でした。ようやく落ち着き、通常モードに戻ってきました。そんなわけで、アカデミー作品賞受賞「英国王のスピーチ」を観にいってきました。春休み中の3連休なのに遠出ができないためか、映画館は結構混雑していました。必要以上に自粛するのではなく、経済活動を活発にしていくことが復興につながるはずなので、いい傾向かな、と思います。

“スピーチができない男が、国王になったー。吃音に悩む英国王ジョージ6世が自らを克服し、国民に愛される本当の王なるまでを描いた感動の実話”
昨年の作品賞「ハート・ロッカー」と比べると無条件に楽しめます。ジョージ6世役で主演男優賞を受賞したコリン・ファースはじめ出演者の演技がすばらしく、歴史的背景を知らなくとも引き込まれると思います。
国民に愛される本当の王になれたのは、スピーチができるようになったからではなく、国や国民に対する強い思いをそもそも持っていたからでしょう。それは、口に出さなくとも、やがては伝わったはず。

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